2016年10月9日日曜日

2016/10/7 コミュニケーションについて

朝の生徒たちの会話
「○○君にあいさつをしたら無視された。むかつく(半笑)」
(ふーん、それって相手が気が付かなかっただけじゃないのかなぁ)

そんなところからコミュニケーションについての話。

まず自分の声がちゃんと届いているか?それを疑うことが大事。

コミュニケーションはこちらが相手とやり取りをしたい、という意思表示をしてそれを相手が受け取ったという意思が確認できて初めて成立するわけですね。
やり取りの前に手続きが必要なんです。
面と向かっている相手であれば、それは無意識に端折っていますが。

電話で「もしもし」と言って、相手が「もしもし」と返す。
これはちゃんと通じているか確認する取り決めで「プロトコル」と言います。
HTTPのPはプロトコルのPです。

そういった視点を持つようにすれば、気分を害す前に、少し自分の行動を見直して、もう一度話しかけてみるとすんなりいったりするわけです。

朝のせわしない時や思いもよらず声をかけられても、自分に言われたかどうかわからない時もあると思います。
感情的になる前に「ちょっと待てよ」と立ち止まって考えることが大事です。
状況を適切に把握する習慣や気持ちの余裕もほしいですね。

2016年8月28日日曜日

アフォーダンス(affordance)の誤用

【アフォーダンス(affordance)】
米国の知覚心理学者ジェームス・ギブソンによる造語。

アフォーダンスは、動物(有機体)に対する「刺激」という従来の知覚心理学の概念とは異なり、環境に実在する動物(有機体)がその生活する環境を探索することによって獲得することができる意味/価値であると定義される。

環境には意味や価値が内在しており、生体が探求する事でその価値を獲得する、という事。

その意味が生体(行為者)に何かを促す、という意味ではない。
しかし、近年のデザインにおいて「行為を促す表現」が「・・をアフォードしている」というように使用されることが多い。

例えばドアノブがあれば、行為者は説明なしに、ドアノブを掴んでドアを開けられることを理解し、ドアを開けられるのだが、これを「ドアノブがドアを開けることをアフォードしている」というような表現は本来のアフォーダンスからすれば誤用である。

ドアノブに「ドアを開ける」という価値が内在していることと、行為を促すことは全くの別物である。

とはいえ、そう考えてしまうことも分からなくもない。
単に自分の整理のためのメモ。



2016年7月23日土曜日

サイバー

日常的に使用されるようになった「サイバー~」という言葉。
「サイバー」の語源は何かと気になったのでメモ。

最初に見たのは和田慎二の漫画(タイトル忘れた)の中で使われていた「サイバネティクス」と記憶している。
絵よりもその言葉に強烈な違和感というか何かドキドキするものを感じた。

「サイバネティクス」という言葉は数学者のノーバート・ウィナーが提唱したとされる。
通信工学と制御工学を融合し、生理学、機械工学、システム工学を統一的に扱うことを意図して作られた学問のこと。
語源はギリシャ語で「(船の)舵を取る者」を意味するキベルネテス(ギリシア語: Κυβερνήτης、ラテン文字表記:kybernētēs)wikipedia

そこから転じて「サイバー」という言葉が「インターネットの」「コンピューターの」といった意味でつかわれるようになった。日本語では「電脳」と訳されることも。
1980年代に、小説家ウィリアム・ギブスンが「ニューロマンサー」や「クローム襲撃」の中で「サイバースペース」と使用したことも大きな影響があったと思われる。

サイバネティクス
 ↓
サイバネティクス+スペース
 ↓
サイバースペース 電脳空間
 ↓
サイバー 接頭語として「コンピュータ的な何か」w

といった流れか。